祝 沖ノ島世界遺産登録

沖ノ島が世界遺産に登録されました!
現在、考古学にもとづいた沖ノ島のハンディな解説書は、発掘調査に携われた弓場紀知先生が書かれた、シリーズ「遺跡を学ぶ」13巻『古代祭祀とシルクロードの終着地 沖ノ島』(1500円+税)が一番です!

『綿貫観音山古墳』のカバー

シリーズ「遺跡を学ぶ」119巻『東アジアに翔る上毛野の首長 綿貫観音山古墳』(大塚初重・梅澤重昭著)のカバーデザインができました。
デザイナーに数枚の写真を渡してデザインしてもらったのですが、「三人童女」になり、7月15日にリニューアルオープンする群馬県立歴史博物館のポスターやHPと同様になりました。やはり綿貫観音山古墳だと、この埴輪が一番特徴があり印象深いのですね。7月31日発売開始予定です。


『国宝土偶「仮面の女神」の復原 中ッ原遺跡』の著者、尖石縄文考古館長の守矢昌文氏から初校ゲラいただく。お手製のオリジナル図版原稿を添えてくださった!

近刊『倭人の祭祀考古学』

今、編集の大詰めをむかえているのは、奈良大学教授・小林青樹さん書き下ろしの単行本『倭人の祭祀考古学』(A5判288ページ、予価2500円+税)。
多くの遺構・遺物の考察から、「祭祀」という「心」の領域を検討する野心的な試みです。8月上旬の発売予定です。ご期待下さい。

『倭人の祭祀考古学』
小林青樹著(奈良大学文化財学科教授)
A5判並製・288ページ・定価2500円
7月末見本
「倭人の祭祀とは、その起源と系譜は、そしてその行方は、どのようなものだったのだろうか。物語の舞台は、弥生時代から古墳時代にかけての日本列島で、特に弥生時代の話が中心となる。そして、広大な東アジアにまで目をむける。」(「はじめに」より)
●目次
プロローグ 祭祀と象徴の考古学
第1章 性の祭祀
第2章 顔面装飾・仮面
第3章 剣崇拝
第4章 戈の祭祀
第5章 戈と盾をもつ人
第6章 杵で臼をつく人
第7章 弥生絵画の体系
第8章 絵画の起源と系譜
第9章 銅鐸文様と祭祀
第10章 異形の身体
エピローグ 倭人の祭祀

 ●特徴は図版
特色の一つは図版。掲載した90枚強の図版の多くは、著者がつくったオリジナル図版です。

ホゲット? 石鍋?

「ホゲット」って、何だかわかりますか?
長崎県の西彼杵半島の山中、中世の石鍋製作地の名前ですが、穴をあける「窪める」という意味合いで、北部九州の方々は「うまいこと言ったなあ」と思うそうです。
先月のことになりますが、佐世保の松尾秀昭さんにご案内いただき、現地の石鍋製作を見学しました。
道なき山中に、素材の滑石の鉱脈を探っていって大きな割れ目になった場所やくり抜かれずにのこった鍋の原型をみて、「このような山中で作業をした石鍋が、当時、全国に流通したんだ」と驚いた次第です。
シリーズ「遺跡を学ぶ」で秋に刊行します。内容が固まりましたら、またアップします。

シリーズ「遺跡を学ぶ」120巻

シリーズ「遺跡を学ぶ」第10回配本のもう一冊は、あの有名な国宝土偶「仮面の女神」が出土した、長野県茅野市の中ッ原遺跡です。

シリーズ「遺跡を学ぶ」120巻

『国宝土偶「仮面の女神」の復元 中ッ原遺跡』

守矢昌文(茅野市尖石縄文考古館館長)

2000年8月末、八ヶ岳西山麓の中ッ原遺跡で、仮面を付けた造形の大型土偶が、墓と思われる土坑から、死者にたむけたような位置で見つかった。国宝となった土偶はどんな特徴があるのか、縄文人はこの土偶にどんな願いを込めたのか。発掘を担当した著者が、その秘密を解き明かしてゆく。

目次
第1章 「仮面土偶」の発見
第2章 復元と国宝指定
第3章 中ッ原縄文ムラを探究する
第4章 「仮面の女神」を探究する
第5章 八ヶ岳西山麓の縄文文化の終焉

(中ッ原縄文公園と出土状況のレプリカ)

シリーズ「遺跡を学ぶ」119巻

シリーズ「遺跡を学ぶ」第10回配本の一冊は、以下の通り。
8月初旬発売開始です。ご期待ください。

シリーズ「遺跡を学ぶ」119

『大和政権中央で活躍した東国首長 綿貫観音山古墳』

大塚初重(明治大学名誉教授)
梅澤重昭(元群馬県教育委員会文化財保護課長)共著

東の古墳王国、群馬県。なかでも高崎市の綿貫観音山古墳から出土した華麗な副葬品は、韓国武寧王陵出土鏡と同形鏡や、法隆寺献納宝物の水瓶に似る美しい水瓶など、東アジアとの活溌な交流を見せて群を抜いている。五〜六世紀に大和政権中央で活躍したその被葬者は誰か。その実像に迫る。

目次
第1章 未盗掘古墳の調査
第2章 特異な前方後円墳
第3章 埴輪は語る
第4章 豪華な副葬品
第5章 綿貫観音山古墳と大和政権

『文化財保存70年の歴史』刊行

文化財保存全国協議会編による『文化財保存70年の歴史──明日への文化遺産』(A5判上製/縦組み/392ページ/定価3800円+税)を刊行しました。

本書は、戦後の経済発展のもとで、破壊された遺跡、保存された遺跡の貴重な記録で、戦後70年間に日本列島で起こった主要な遺跡破壊問題・保存の取り組みを、当時、保存運動を担った人を中心に報告していただいたものです。これだけの歴史を記録した書籍は今までになかったですし、これからも出ないでしょう。そうした点で、文化財を知るための貴重な一冊です。

●主要目次
1 文化財保護法の成立と月の輪古墳
2 戦後復興とイタスケ古墳
3 高度経済成長と平城宮跡
4 住民運動の高揚と池上曽根遺跡
5 文化財訴訟と伊場遺跡
6 高速交通網の整備と裏山遺跡
7 新しい市民運動と田和山遺跡
8 文化的景観と世界遺産
9 大震災後の文化財救援活動と災害遺構の保存
10 戦後70年と戦争遺跡
〈コラム〉登呂遺跡、岩宿遺跡、南堀貝塚、綾羅木郷遺跡、田能遺跡、加曽利貝塚、摂津加茂遺跡、多摩ニュータウン遺跡群、難波宮跡、青木遺跡、塚原古墳群、三ツ寺Ⅰ遺跡、吉野ヶ里遺跡群、鷲城・祗園城跡、鞆の浦、平泉柳之御所遺跡、神戸港震災メモリアルパーク、木籠メモリアルパーク、原爆ドーム、首里城