国宝・火焔型土器の遺跡

越後湯沢駅でほくほく線に乗り、十日町市博物館に行ってきました。ご存じ、国宝「火焔型土器」を収蔵・展示する博物館です。
副館長石原正敏さんに、シリーズ「遺跡を学ぶ」にこの火焔型土器が出土した「笹山遺跡」を執筆していただきます。火焔型土器についてたっぴり解説してもらいます。
笹山遺跡は信濃川の河岸段丘にありますが、思ったよりも高い位置で、対岸まで見下ろすような場所でした。
今年の12月に刊行予定です。ご期待下さい!

『倭人の祭祀考古学』まもなく!

いよいよ、小林青樹氏(奈良大学教授)の書き下ろし新刊の形が見えてきました。
新たな内容・挑戦というつもりで制作しています。
カバーは、小林さんのトレースした銅鐸の線画にしました。銅鐸や顔壺の写真を用いれば、それなりに迫力があるのでしょうが、それでは既視感が強く、今までの本と違いを出したく、あえて押さえた調子のカバーにしました。8月4日見本です(定価2500円+税)。

列島と東アジアの考古学から倭人の心性世界にせまる。
縄文文化と大陸文化の融合によって生まれた日本人の信仰世界の基層である倭人の祭祀は、縄文系・中国中原(農耕民)系・北方遊牧民系の大きく三つの文化系統の祭祀が融合した独特な祭祀文化であることがわかってきた。稲作農耕を根本とした祭祀であるという従来の考え方を見直す。

●目次
プロローグ 祭祀と象徴の考古学
第1章 性の祭祀
第2章 装身と仮面
第3章 剣崇拝
第4章 戈の祭祀
第5章 戈と盾をもつ人
第6章 杵で臼をつく人
第7章 弥生絵画の体系
第8章 絵画の起源と系譜
第9章 銅鐸文様と祭祀
第10章 異形の身体
エピローグ 倭人の祭祀と社会 形成と変容

『綿貫観音山古墳』予約開始

シリーズ「遺跡を学ぶ119巻『東アジアに翔る上毛野の首長 綿貫観音山古墳』(大塚初重・梅澤重昭著)は、120巻『中ッ原遺跡』より一足早く、7月31日には発売開始となります!
(全国の書店やamazonですでに予約できます)
私は、今年の2月に現地を見学したのですが、上州空っ風の吹き付ける快晴の日で、墳丘に上がると榛名山・赤城山を展望することができました。石室内も見学できます。
また、7月15日にリニューアルオープンした近隣の群馬県立歴史博物館では、出土した埴輪(重要文化財)を見ることができます。

祝 沖ノ島世界遺産登録

沖ノ島が世界遺産に登録されました!
現在、考古学にもとづいた沖ノ島のハンディな解説書は、発掘調査に携われた弓場紀知先生が書かれた、シリーズ「遺跡を学ぶ」13巻『古代祭祀とシルクロードの終着地 沖ノ島』(1500円+税)が一番です!

『綿貫観音山古墳』のカバー

シリーズ「遺跡を学ぶ」119巻『東アジアに翔る上毛野の首長 綿貫観音山古墳』(大塚初重・梅澤重昭著)のカバーデザインができました。
デザイナーに数枚の写真を渡してデザインしてもらったのですが、「三人童女」になり、7月15日にリニューアルオープンする群馬県立歴史博物館のポスターやHPと同様になりました。やはり綿貫観音山古墳だと、この埴輪が一番特徴があり印象深いのですね。7月31日発売開始予定です。


『国宝土偶「仮面の女神」の復原 中ッ原遺跡』の著者、尖石縄文考古館長の守矢昌文氏から初校ゲラいただく。お手製のオリジナル図版原稿を添えてくださった!

近刊『倭人の祭祀考古学』

今、編集の大詰めをむかえているのは、奈良大学教授・小林青樹さん書き下ろしの単行本『倭人の祭祀考古学』(A5判288ページ、予価2500円+税)。
多くの遺構・遺物の考察から、「祭祀」という「心」の領域を検討する野心的な試みです。8月上旬の発売予定です。ご期待下さい。

『倭人の祭祀考古学』
小林青樹著(奈良大学文化財学科教授)
A5判並製・288ページ・定価2500円
7月末見本
「倭人の祭祀とは、その起源と系譜は、そしてその行方は、どのようなものだったのだろうか。物語の舞台は、弥生時代から古墳時代にかけての日本列島で、特に弥生時代の話が中心となる。そして、広大な東アジアにまで目をむける。」(「はじめに」より)
●目次
プロローグ 祭祀と象徴の考古学
第1章 性の祭祀
第2章 顔面装飾・仮面
第3章 剣崇拝
第4章 戈の祭祀
第5章 戈と盾をもつ人
第6章 杵で臼をつく人
第7章 弥生絵画の体系
第8章 絵画の起源と系譜
第9章 銅鐸文様と祭祀
第10章 異形の身体
エピローグ 倭人の祭祀

 ●特徴は図版
特色の一つは図版。掲載した90枚強の図版の多くは、著者がつくったオリジナル図版です。

ホゲット? 石鍋?

「ホゲット」って、何だかわかりますか?
長崎県の西彼杵半島の山中、中世の石鍋製作地の名前ですが、穴をあける「窪める」という意味合いで、北部九州の方々は「うまいこと言ったなあ」と思うそうです。
先月のことになりますが、佐世保の松尾秀昭さんにご案内いただき、現地の石鍋製作を見学しました。
道なき山中に、素材の滑石の鉱脈を探っていって大きな割れ目になった場所やくり抜かれずにのこった鍋の原型をみて、「このような山中で作業をした石鍋が、当時、全国に流通したんだ」と驚いた次第です。
シリーズ「遺跡を学ぶ」で秋に刊行します。内容が固まりましたら、またアップします。