ティク・ナット・ハン新刊

ここ数年、3月末には、ベトナム出身の仏教者ティク・ナット・ハンの新刊を刊行している。
今年編集しているのは、『ブッダの〈今を生きる〉瞑想』。
ティク・ナット・ハンが、『ブッダの〈気づき〉の瞑想』『ブッダの〈呼吸〉の瞑想』とともに、瞑想の基本図書としている一冊だ。

誤解を恐れずに言えば、〈気づき〉は等身大のありのままの自分に気づくことを教え、〈呼吸〉は瞑想の基本的な方法を示していると言える。それに対して今回の〈今を生きる〉は、過去を悔やんでも未来に託しても現実的でなく、今、この瞬間に、ここに生きていることから出発しなさいと教えていて、瞑想の方法というよりも姿勢を示していることで「基本」と言える内容だ。

今という時間にしか現象しないというのは、考えてみれば、哲学・社会学の時間論にも通じていて、ルーマンのリスク論とも関連して、僕には、瞑想とは別の意味でも楽しい編集作業になっている。

今年はいつもより半月早く、3月中旬にお届けできる予定だ。