10月新刊予定 1

シリーズ「遺跡を学ぶ」の8月配本がすみ、小林青樹著『倭人の祭祀考古学』も発売になって、そしてお盆もあって、少し休めるかと思っていたら、もう9月から10月に刊行する本の制作で大忙し!

秋の注目新刊のひとつは、同志社女子大学教授・山田邦和さんの著作『京都 知られざる歴史探検』(上・下)。
ご存じ、京都生まれ・育ち・在住の山田さんは、京都の街角に残る歴史の痕跡を知り尽くしています。それを楽しく、探訪してゆきます。
たとえば、
「将軍御所の側にあった遊女町」
「秀吉は、なぜ将軍にならなかった?」
「神様でも流罪にされる」
「仏像も脱出装置をもっている」
「映画に出演した古墳」
とうぐあい・・・10月上旬には刊行します。

押出遺跡を探訪

山形県高畑町の押出遺跡に行ってきました。シリーズ「遺跡を学ぶ」で執筆していただく水戸部秀樹さんが案内してくださいました。
押出遺跡は、大谷地とよばれる湿地帯(今は整備された水田になっていますが、かつては腰まで浸かって田植えをしたということです。白竜湖に面影が残っています)の微高地にあり、今は幹線道路際になっていました。
縄文時代の遺跡で、石器の製作片や漆塗りの道具、土器、クルミやヤマブドウなどがたくさん出土しているそうです。
少し離れた「うきたむ風土記の丘考古資料館」で、有名な赤い彩漆土器の復元などをみました。解説版では竪穴住居があったという説明でしたが、水戸部さんは住居跡ではなく、湿地帯で沈んでしまう土地の土留めの杭跡と考えているようです。果たして、押出遺跡とは何だったのか? 原稿が楽しみです。来年の夏には刊行できる予定です。

 

『国宝土偶「仮面の女神」 中ッ原遺跡』できました!

お待たせいたしました。『国宝土偶「仮面の女神」中ッ原遺跡』が出来ました!
ただ、書店に並ぶのはお盆明けになります。もちろん全国の書店などで予約できます。


信州八ヶ岳西山麓の大規模集落から出土した大形の仮面土偶。「縄文王国」と冠されるほどに繁栄した山麓の集落群が急激に減少する縄文時代後期、縄文人は、死者にたむけたように埋置されたこの土偶にどんな願いを込めたのか。発掘を担当した著者がその謎を解き明かしてゆく。

第1章 「仮面土偶」の発見
1 THE POWER OF DOGU
2 仮面をつけた土偶発見!
3 「仮面土偶」の掘り上げ

第2章 よみがえる「仮面の女神」
1 復元とレプリカ製作
2 愛称「仮面の女神」の誕生
3 国宝指定へ

第3章 中ッ原縄文ムラを探究する
1 中ッ原遺跡調査の歩み
2 縄文文化繁栄の地
3 中ッ原縄文ムラの盛衰

第4章 「仮面の女神」を探究する
1 どのようにつくったのか
2 「仮面の女神」の系譜は
3 どのように扱われたのか

第5章 八ヶ岳西麓の縄文文化の終焉
1 八ヶ岳西麓の縄文ムラの盛衰
2 中ッ原ムラの終焉と「仮面の女神」
3 中ッ原遺跡の保存